『青木恵美子』展 2010/3/15-3/29

aokiemikowork.jpg

テキスト

「すべての芸術は常に音楽の状態に憧れる」と言い切ったのは、イギリスは19世紀末の唯美主義者ウォルター・ペイターだった。これは絵について言えば、「色とかたち」が渾然一体となった、まさにハーモニーに、その(あるいは人類の)理想があるということだ。

 目下の陰鬱な世相の下、青木恵美子の(風景とおぼしき)豊穣で澄明な色彩の海の最大の魅力は「最初の色が別の色を呼んでくる」その融和的な性格にある。私はここに、何よりも希望を見ようとしているのだ。

本江邦夫