’08 20 March

(株式会社筆屋コーポレーションは作品の売買を一切行なっておらず、今後もその予定はありません。提供するサービスはデザイナーに依頼して案内状制作、日頃身贔屓して頂いている評論家の先生にお願いして作家紹介とテキスト執筆、狭小ですがスペースの無料使用のみです。)

極めて素朴な素人の疑問ですが、芸術作品の価格について不思議に思うことがあります。1)作品の値段はどのようにして付けられるのだろうか。2)作品の価格を成立させている市場とは一体何処にあるのだろうか。3)コレクターと呼ばれる人々の価値観とはどのようなものなのだろうか。4)社会的、歴史的に貴重な作品とは誰がいつごろ決定するのだろうか。5)感性の定量化は可能なのだろうか。

この素朴な疑問は、本スペースの使用者達がまだ若く、その作品の価格設定が難しいそうな様子を眺めて感じたことです。最終的には余剰生産、再生産、社会体制、時代背景などの難しい話になりそうです。極論として合理的に考えれば、芸術とは然したる機能を持つものでも無し、作品を欲しい人と購入可能な金額で売買すれば良いということなのでしょうか。デザインではファンクションとエモーションという二つの要素を話題にするようになりました。このスペースを、 敢えてアナザー・ファンクションと名付けたのは、エモーションについて不合理性や客観性の観点でいい加減に思われたくなかったからです。この機会に時間を頂き、1)〜5)を考えてみたいと思っております。

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