会期
12月15日(土)ー27日(木) 11:00ー18:00
協賛・協力=株式会社カズマ/株式会社デザイン倶楽部
作家略歴
1993/ 多摩美術大学大学院(絵画)修士課程修了
2000-2001/ 文化庁派遣芸術家在外研修員として渡仏
個展
2005/ 公開制作「LOST VIEW」府中市美術館・公開制作室
2005/「LOST VIEW」ギャラリーイセヨシ 銀座
グループ展
2001/ Exposition des artistes d échange à l École Supérieure des Beaux-Arts de Marseille マルセイユ美術学校 フランス
2006-2007/ 「みることのよろこび」府中市美術館・常設展示室
2007/ アートフェア東京 東京国際フォーラム・wada fine arts 有楽町
※その他、個展を中心に国内外で発表多数
本展同時期 12/15〜1/28 (12/25〜1/8、毎週火曜休館) 文化庁在外研修制度40周年記念「旅」展 国立新美術館 六本木 出品
テキスト
遠近法、とりわけ線遠近法は知性の証である(幼児はそれを知らない)。視野の彼方へと急激に退いていくそれはだから(『第三の男』の並木道、『市民ケーン』の寒々とした室内を想え!)、別離と離反と、それと知らぬ交錯の、あるいはついにはとどかぬ、まさに幻影の形見ともいうべき、ひとつの、哀しみの形式である。坂本佳子の明晰にして濃密、理知的にして官能的な風景(貼りこまれた異国の布の数々!)にひそむ、あの切なさの秘密がここにある。
本江 邦夫
TEXT
Perspective, particularly linear perspective, is evidence of intelligence. (Young children do not appreciate it.) What sharply retreats beyond our vision is a form of sorrow, a reminder of separation and estrangement, unconscious passing, or alas!, just a mirage . (Think of the boulevard in The Third Man or the bleak room in Citizen Kane!) Here is the secret of the pathos concealed in Keiko Sakamoto’s clear yet dense and unemotional yet sensual landscapes (with numerous strips of foreign cloth affixed!).
text by Kunio Motoe