10月22日/なかなかスムーズに進まない、若い人の作業ですがいよいよ締め切りが来週水曜日にせまり皆必死であります。それにしてもプリント生地は水に濡れている時の色彩が一番透明感に富み奇麗と言えます。本日は大学院の学生と「日本的」なるもののお話を致しました。広くて、時間軸も長いテーマと言えます。伝統とは時間を掛けてタマネギのように形作られるアイデンティティーのようなものであるとすれば、現在進行形の「日本的」はまさに生きるリアリティーのなかで捉えられるものなのだと今更のように考えます。私が関わっているデザインという概念が外来のものであっても、現在のデザイン行為はライブ感ともなうこの国のための生産行為であり、それを『「日本的」でない』とどうして言えるのかと思ってしまいます。一体全体、日本的とは難しいのであります。勤め先から帰ると、古渡章先生の作品が2枚売れておりました。既に一枚は当方が予約しておりますし、売れても一切お金になる訳ではないプロジェクトですが、作家の先生の次回展の意欲に繋がれば上々の首尾といえます。
10月23日/本日は勤め先にて、大ハードな一日を送りました。やっと、若い人の手も借りて終了が午後10時前でした。関係者の皆様ご苦労様です。来週の水曜日の講評会が楽しみです。講評会と言えばヘルシンキにて行なう予定の国際講評会についての説明会がありました。その前に、昨日のミーティングをスッポカしたため、ST先生の研究室にお伺いを立てに寄りました。兎に角、お疲れの一日であります。