’08 18 October

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10月14日/画廊廻り

12月に石神さん、そして年度末までにもうお二方で今年度も無事終了と相成ります。今年度から始まりましたA.F.企画(本年度中に2名)も含めて、そろそろ皆様のお役に立つ戦略を、スペースとしても考えなくてはいけない時期に来たと思います。来年度は早々に作家のラインアップ(全8名)を確定し、メディアへの告知やウェッブサイトの運営を進化させて参りたく存じます。また12月には、既に個展を終了された作家の方々にもお声をかけて、ホームページの充実に向けて提案をさせて頂こうかと考えております。

そのようなことで、お声をかけさせて頂きました写真家のC葉さんより、昨夜メールを頂きました。若くてしっかりした女流写真家です。メール内容は丁度転換期らしく、迷っておられました。そこで、時間を掛けましょうということになりました。来年度早々には、評論家共々お会いして本格的に開催に向けて準備をと考えております。

午前中打ち合せ後、件のST先生と彼の教え子数人を引き連れ(連れられ)の珍道中。午後からAXISの写真展に伺いました。 全く予期しない懐かしい写真に出会いました。その後、ストライプハウス美術館で東欧の写真家の展示を拝見し、六本木ヒルズ近くの某ギャラリーに伺いました。道すがら、ひとつのことが頭から離れなくなり困ったことがおこりました。先程の懐かしい写真の件です。

藤塚光政氏撮影の倉俣史郎先生作品(1971)カリオカのファサード写真でした。当時、現在程情報が無いなか、まだまだ一般的ではなかった前衛的なデザインがある意味で全盛を極めており、若い私達学生は毎日毎日が興奮状態であったと申し上げても過言ではありません。街のあちらこちらで、様々なデザイン的出来事がありました。当時を懐かしむと供に、自分の不甲斐なさがやりきれませんでした。

ふと、近くで倉俣先生の展示があるのを思い出しました。このスペースは先生を支えていた技術者達の中でも特に親しかったM保谷ガラスのMさんが中心となりオープンしたギャラリーです、名前は「夢のカタチ」といいます。Mさん以外も有名な施工会社I丸のIさんを始め、倉俣先生を大好きな方々が支えているスペースです。伺いましたらば、偶然にも倉俣先生の奥さまとMさん、Iさんが揃っていらっしゃいました。驚きました。Mさんに一頻りご説明頂き、次回展の「サイレンサー」の話で盛り上がりました。同行した若い人達も興味深そうに眺めておりました。驚きは著名な写真家のOさんがお亡くなりになったというお話でした。ご冥福をお祈り申し上げます。

本日のメインデッシュが待っておりました。前菜が藤塚さんの写真ならメインは掲載写真のフロアランプでした。現在、某ヤマギワ電器でも販売致しておりますが、これは正真正銘オリジナルです。先生自身が制作に関与されたものだそうです。現代美術家の田中信太郎 さんのコレクションだそうです。先生のミスブランチはロンドンのオークションで約3千万円くらいで落とされたと伺っておりますのでいくらくらいになるのでしょうか。因に同時展示してありましたルミサーフェスの椅子が300万円だと伺いました。デザインもオリジナリティーを高めれば、このようなことになるのかも知れません。感無量の一日でした。事務所から連れ出してくれたST先生に感謝であります。

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